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【読書感想文】赤を身につけるとなぜもてるのか?

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著:タルマ・ローベル

 

数年ぶりの寒気


 珍しく風邪を引きました。数日前から調子が悪く、とにかくすぐ眠る生活を続けてたら読書感想文が滞ってしまいました。病院行ったら途端に良くなりました。やはり受診して心が安心した事で体も良くなったのでしょうね。とはいえ、病み上がりなのでいつもより少し短い感想文になるかと思います。

 

 さて今日ご紹介する本は、イスラエルのテルアビブ大学にて心理学科教授をされているタルマ・ローベルさんが執筆した『赤を身につけるとなぜもてるのか?』です。

 

 

感覚は常に働いている


 私たちには五感が備わっています。嗅覚、視覚、聴覚、触覚、味覚。そして人は理性的に物事を考えているつもりでも、実は無意識の内にこの感覚によって選択や行動をしてしまっている、ということが本作のテーマです。

 

 例えばこんなこと。

「なぜ赤い色を見るとテストの成績が悪くなるのか?」
「なぜ暖かさを感じると、目の前の人がフレンドリーに見えるのか?」等々。

 

 眉唾ものの話のように聞こえますが、こういった感覚と思考の研究は、権威ある学術誌にも論文が掲載され、比喩ではなく現実に存在している話だそうです。驚きですね。
 こちらの本の出版も2015年。まあまあ新しい方です。

 


著者はきっと本当に頭の良い方

 

 本作、まさに読み手に即した内容と言いますか、明日からすぐ試せそうな事柄がいくつも載っています。

 

また、中身は研究の詳細が語られているのですが、一般の方向けに噛み砕いて説明してくださっていたり、研究一つひとつにきちんとまとめページが載っており、とても丁寧で研究論文に全く縁の無い私でもスラスラと頭に入る作りになっておりました。

 

 この本を読みながら「本当に頭の良い方は誰にでもわかりやすく説明が出来る」という言葉を思い出しました。

 

 

身体化された認知


 人の思考や感情に影響を及ぼす無意識要因に光を当てた本作ですが、この本の内容を頭に入れておくことによって、

 

「成績を少しでも良くしたい。赤いものを避けておこう」

「今温かいものを差し出されて自分は飲んでいるーー相手に譲歩しすぎる危険性があるから気をつけて商談に臨もう」

 

など、感覚的な要因に惑わされずに判断をすることができるようになると思いました。

 

 まるで人生の対策本のよう。冷静に物事を考えるためのヒントに使えそうです。

 

 

実際に読んで欲しい


 本作の内容的に、研究内容と結果を載せてしまうと色んな方面からたいへんお叱りを受けそうなので、本作の研究の中で私が特に印象深かった部分の“さわり”のみを紹介し、感想文としたいと思います。


 「なるほど、こういったことが載っているんだ」程度に見ていただいて、内容の詳細と研究結果等は実際に読んで確かめて頂けたらと思います。

 

 

アイスかホットか 

 こちらは、触覚が及ぼす印象の変化について述べられています。自分としても、今までにこの研究に当てはまる経験が多々あったので、今後気を付けていこうと思った内容です。

 

 

バックパッカーが旅に魅せられる理由
 こちらは、親類にかつてバックパッカーだった者が居たのですが、その方がかつて語ってた事と通ずるものがあり、納得させられた内容でした。こちらは物事の判断や、書類の扱い等、即明日職場で実践できそうな内容が述べられております。

 

 

冬になるとなぜ気持ちが沈むのか?
 かつて、自分自身鬱々とした日常を送っていたことがありましたが、その当時の自分に当てはまる点が多く「なるほど、このせいだったのか」と納得させられる内容でした。もし鬱を患っている方がいたらぜひ試して頂きたい内容です。

 

 

選挙に勝つと背が高くなる?
 こちらは背の高さと人の印象の関係について述べられており、なんと異性へ好印象を与える方法や、ビジネス面でも使える内容が載っているので、野心家の方にぜひお勧めしたい内容です。

 

 

グーグルのオフィスは何が違うのか?
 今をときめくグーグルの謎に迫る内容です。グーグルの社員があれだけクリエイティブでポジティブに働けるのは何故か。
日頃から無意識化の感覚を視野に入れて判断をする冷静さ、実際に行なっている方法についてなどまとめられています。

 


 以上が自分が読んで特に印象深かった内容です。詳細を細かく書けないのが至極もどかしいですが、どれも明日から実践してみたくなる内容でした。
 この他にも様々な研究結果がわかりやすく載っていますので、ぜひ気になった方は読んでみてください。